特集 第4回 生駒 芳子 さん 「ファッションは毎日のサプリメント! おしゃれで人間力を高めよう」
―生駒さんと坂本これくしょんとの出会いはフェンディ(FENDI)と坂本これくしょんとのコラボレーションを橋渡ししていただいたことにはじまります。このFENDIのバッグ、坂本これくしょんの誇れる仕事となりました。
2012年 |
生駒さん――― これは、東北支援の一環で始まったプロジェクトですが、漆のクオリティのすばらしさを実感しました。スペシャルなバックルができたと思っています。フェンディと坂本のクリエーションからかつてないすばらしいバッグが生まれました。 ―生駒さんはファッションのプロ中のプロでいらっしゃいます。どんなお仕事をされてきたかお聞きかせください。 生駒さん――― ファッション雑誌の編集を手がけてきました。パリコレクション、ミラノコレクションを取材して、ファッションの動向を伝えるという仕事です。VOGUEやELLEで副編集長を、マリクレールでは編集長を務めました。 |
―ELLE!大好きな雑誌でした。
生駒さん――― 今は、フリーで記事を書いたり、プロジェクトを立ち上げたりしています。最近はクールJAPAN のプロジェクト(経済産業省プロジェクト)にも携わっています。
―日本発信のプロジェクトですか?
生駒さん――― そうです。世界の中の日本の役割を考えていきたいと思っています。
日本の文化は、自然と共生していける文化です。この文化力によって、人の社会が、全世界が豊かになることを証明する、それがクールJAPANの理念かしら。
そもそも私はモノにはみな物語があり、役割のあるモノに出会いたいと常に思っています。日本の技術をいかしたモノは丁寧で繊細。それは日本の宝であり、感動すら覚えます。技術は確実に、伝承されていくべきです。そんな新しい発信を応援したいと思ってWAOというプロジェクトを立ち上げました。これからの展開が楽しみな仕事です。
―いつも素敵な生駒さんですが、どんな子供時代を過ごされたんですか?子供の頃からファッションがお好きでしたか?
生駒さん――― 子供の頃は、10歳にしてオズモンド・ブラザース、ダニー・オズモンド、10代でエルトン・ジョン、T・レックスが大好きなロック少女でした。その延長で英語に興味を持って。海外ファッション雑誌のVOGUEやELLEも読んでいました。なんとなくかっこいいと思っていたことから、ファッションへの興味が芽生えました。
―ロック少女ですか!
生駒さん――― そう、THEロック少女(笑)。英語が好きだったので、外語大を出て、編集の仕事につきました。2年ほどでフリーに。誘われてマガジンハウスのan-anで働くようになったのです。an-an時代に初めて自費でパリコレを取材し、本当に感動しました。やはり何事も、実際にみなければ始まりません。パリではISSEYMIYAKEやコム・デ・ギャルソンが日本の代表として世界的に認められている。パリで日本人デザイナーの服をみると、クリーンで前衛的で、欧米のファッションとは異なる個性を持っている。そこで強く日本のファッションってすごいと思えるようになったんです。
― 海外で日本を感じるのは大切ですよね。
―お母様の!とってもモダンな方ですね。
生駒さん――― 父から母への旅先や出張のお土産はいつも指輪でした。中東やエジプトやヨーロッパやら。宝石箱には世界中のリングがある。とっても素敵な、父から母への贈り物です。
―生駒さんは、モノには必ず思いが込められているといつもおっしゃっています。このリングがまさにそうなのですね。
生駒さん――― モノにこめられる思いとしては、このプルタブバッグもそうですね。これはフェアトレードの品です。ヨーロッパ人がデザインして、ブラジル人が作って。バッグとしてカワイイことはもちろん、Upサイクリングで価値のないものから付加価値を生み出している。まさに私の価値観を変えてくれたアイテムです。みんなでHappyになろうという思いが伝わってくる。このバッグは私におしゃれって何だろう、ラグジュアリーって何だろうと問いかけてくれる。 ―生駒さんのお仕事は、エシカル(倫理的。転じて環境保全や社会貢献の意)を常に意識されておられます。このプルタブバッグは生駒さんの考え方を表しているのかもしれませんね。いつからエシカルを意識されはじめたのですか? |
プルタブバッグ。価値観を変えた大切な一品。 |
生駒さん――― マリクレールの編集長をやっているときかしら?当時この雑誌ではファッションだけでなく、社会的な問題も頻繁に特集していました。女性の社会進出や社会貢献やエコロジーについてね。私は、悪いことではなく良いことを人に伝えるのがメディアの使命だと思っています。批判も大切ですが、一方で社会をよりよくしていく記事をかくことも大切だと常に思っています。そんな記事をまとめているうちに、これからの社会は自分だけがHappyではいけないと感じるようになりました。誰もがwin-winである関係を目指したいと思ったのです。これが私の信念ですね。人は尊厳を持って生きなければいけない。人は人の為に何かできると思っています。
―なるほど。生駒さんはきっと人間という存在にとてもご興味があるんですね。 生駒さん――― そうです。私は人が大好き、好奇心いっぱいです。だからこそ色々な人と出会えるこの仕事が大好きです。仕事が私を助けてくれることも多くあります。 |
坂本これくしょん オンラインショップでも、安心してお買い物していただけます
坂本これくしょんの誇り 1
創業1900年、漆の老舗です
明治33年の創業以来、株式会社坂本乙造商店は一貫して漆の精製とその加工とに携わってまいりました。
現在では漆とそれを取り巻くさまざまな伝統技術を活かし、新しい価値を生み出すことをめざします。
坂本これくしょんの自信 1
安心の純日本製 国内自社生産です
当社の作品はデザイン・企画から制作・販売まで自社で行なっております。会津若松の小さな工房で作られる、アクセサリーやバッグは、めまぐるしく変化するモードの世界において、漆の普遍的な美しさを表現し続けています。
坂本これくしょんの誇り 2
「伝統を現代に活かす」
漆は「伝統の中でひっそりと生き続ける素材」としてではなく、「感性が生んだデザインに、日本のアイデンティティを付与する新素材」とし、「伝統を現代に活かす」を企業理念として、皆様に喜んでいただけるもの作りに勤めます。
坂本これくしょんの自信 2
品質に自信があります
坂本これくしょんの作品は当社の制作スタッフにより、各工程毎に手仕事で一つ一つ丁寧に制作しています。
今後も、皆様に安心してお買い求めいただけるよう常に品質管理に勤めます。
坂本これくしょんのお約束 2
皆様に喜んでいただけるサポートを目指します
漆のアクセサリーや蒔絵のバッグに関すること、その他ご不明な点がございましたら、お気軽にお問合わせ下さい。またアフターサービスにつきましてもどうぞ御相談くださいませ。
電話:0242-25-4111
(受付は営業日朝9時~夕方5時迄)
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